catalogue2021
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No.2021創業以来、理化学・医療用のガラス加工⇒販売を主な業務として、今日も歩んでいますが、現在当社が使用する「ガラス素材」は、化学分析・試験に最も適した『ほうけい酸ガラス-1』を中心に製品化しております。その代表的な理化学用ガラス素材は「ハリオH32」「DURAN」「IWAKITE-32、TE-33」「PYREX7740」などで、それらの組成はほとんど変わらず、低膨張で熱変化や化学的耐久性に優れています。これらのガラス加工品について、よく質問を受けた代表的なものを明記しました。Q1. A1. 「ほうけい酸ガラス」の原料は?このガラスの原料は「珪砂・硼砂・ホウ酸およびアルミナ」で、これにカレット(ガラスを砕いたもの)を一緒に入れて溶融します。ほうけい酸ガラス1の耐熱温度差はどのくらいですか?ガラスは形状や加工方法にもよりますが、肉厚が1㎜…約300℃、3㎜…約175℃、5㎜…約135℃ (薄い肉ほど耐熱温度差に優れています。)《耐熱温度差》とは常温の状態から『急冷』『急加熱』した時の温度差です。ほうけい酸ガラスの耐用年数はどのくらいですか?耐用年数はありません。しかし『キズ』や『ひび割れ』がある場合は、新しいガラスでも使用はできません。ビーカーや三角フラスコに『APPROX』と印字してありますが、どのような意味ですか?目盛表示が『おおよそ(Approximately)』という意味です。ガラス容器には『どんな液体』でも入れられますか?腐食性の高い『ふっ化水素』や『強アルカリ性』の物質は、ガラスを溶かしますので入れないでください。Q2. A2. Q3. A3.Q4. A4. Q5. A5. Q6. A6. Q7. A7. ほうけい酸ガラス-1の加工温度はどのくらいですか?ガスバーナーでの加工温度は約1,260℃です。(火傷をしないように注意してください。)目盛には白色や茶色などを見かけますが、それらの違いは?茶色の目盛は一般的に『シルバーステン目盛』のことで、ガラス面に侵食して入っていますので剥げ落ちたりは致しません。それに比べて白色目盛はガラス表面に焼付プリントですので、少し色落ちする場合があります。よく線膨張係数と聞きますが、どのようなことですか?メーカー表示で線膨張係数33×10-7(㎝/℃)とありますが、これを拡大スケールで表しますと、「100㎝のガラスが100℃昇温した時、0.33㎜伸びる(長くなる)」ということです。Q8. A8. 一般的なガラスの種類と特性(ほうけい酸ガラスは上枠のQ1を参照) 1. ソーダガラス(並質ガラス)特性:もっとも普及しているガラスです。ほうけい酸ガラスにくらべて熱に弱い。原料:珪砂、石灰、ソーダ灰クリスタルガラス特性:光沢があり透明度が高い。重量感があるがキズが付きやすい。原料:珪砂、酸化鉛、炭酸カリウム 2.  3. 強化ガラス特性:衝撃に強い。生成中の熱いソーダガラスを急冷、または薬品を入れてガラスの表面を強化する。原料:珪砂、石灰ソーダ、灰ガラス加工品のQ&A9

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