catalogue2021
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No.2021【一般的に使用される乾燥剤】・ シリカゲル ・ 塩化カルシウム ・ 炭酸カリウム ・ 五酸化リン ・ナトリウム ・ 酸化カルシウム ・ 酸化バリウム ・ 水酸化カリウム ・ アドソール など●ロート(漏斗)……P.100一般的に常圧(自然)ろ過には三角ロートにろ紙を折りたたんで使用します。また減圧(吸引)ろ過にはブフナ型ロート(ヌッチェ)の目皿の上にろ紙をおき、吸引びんと組み合わせてアスピレーターや真空ポンプなどで減圧して使用します。沈殿物の粒径に応じてろ紙の質を選び、ろ過液や蒸留水などでロート上のろ紙を浸して十分密着しておきます。ろ紙が使用できない薬品に対しては、それに耐えうる素材を選ぶ必要があります。(ガラスろ過器など)●びん類……P.106ガラス製またはポリエチレン製のものが数多く使用されていますが、大きく分けて細口びんと広口びんがあります。一般的に細口びんは液体状のものの容器として、広口びんは主に固形の薬品の貯蔵や小出し用として利用します。数十ミリリットルの小型から中型までありますが、びんの口はすり合わせ(共すり合わせ)になっています。昨今では“ねじ口”の細口びんや広口びんも数多く使用されています。大型のガラスびんには底部横に口を付けた、通称下口びんもあります。ガラス製のものは使用に際して破損に注意してください。床や机上に置く場合はびんの下にクッション材を敷いて使用してください。●分液ロート(分液漏斗)……P.90〜P.95一般には丸型とスキーブ型があります。2相を形成する液の分離に使用し抽出操作に不可欠です。混液のうち片方の液が少ない場合はスキーブ型をお薦めします。分液ロートを使用するときは、必ずロート台や切り欠きリングなどを使用してください。●デシケーター……P.104ガラス製デシケーターで乾燥する場合は常温・常圧で行い、封入する乾燥剤の平衡蒸気圧に相当する含水率まで乾燥させるもので、一昼夜ぐらいの放置時間が必要です。真空デシケーター(上口・横口)は乾燥速度を速めることができますが、急激に減圧すると微粉末が舞い上がるので、ゆっくり減圧をしてください。また減圧を解除する場合も乾燥剤などが飛散しないように、ゆっくり常圧に戻してください。減圧にアスピレーター(水流ポンプ)を使用する場合は、水の逆流で思わぬ失敗を招きますので、必ずバッファータンクを用いてください。●各種ガラス冷却器……P.68〜P.71冷却器の使用目的は、蒸留などで分取すべき蒸気を冷却凝縮して分離する場合(流通式)と、逸失する蒸気を凝縮還流させる(還流式)場合とに大別されるので、冷却器というより凝縮器というほうが適切かも知れません。空気冷却器、アーリン(球入れ)型、ジムロート型、リービッヒ型、蛇管冷却器など各種の冷却器があります。ガラス冷却器へ冷却水を注入する場合は、ゴム管を下段のゴム止め口につなぎ抜けないように確実に止めてください。またゴム管を外すときは布などを当ててケガのない様に注意してください。13

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